8 ラッタッタ
数ある中村一義の楽曲の中でも、これほどまでに唄の意味性や楽曲のこだわりから逸脱した曲は珍しい。なんともとりとめのないロックンロール。ダメな僕。でも、強い俺。故に、放浪。フラフラ。堕落。ダラダラ。自然だって気分屋なんだから、人間だって気分屋なのだ。ヘイヘイ。
ビートは違えども、楽曲の構成も違えども、ビートルズの『トゥモロー・ネヴァー・ノウズ』を彷佛とさせる、僕らの心の奥深くへ誘う、なんともドラッギーな怪作。でも、”幻覚なんか、オレにゃ、そもそも、効かねぇ。ヘイヘイ”ということだ。ただ、ただ、心がうろうろしてるだけさ。ヘイヘイ。